お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。ストレスに負けない強い心をもつには、健康な体づくりが先決です。東洋医学には、心と体は切り離すことができない同一のものであり、体の健康が心の健康を高めてくれるという「心身一如」という考え方があります。西洋医学では、心と体を分けることで、生命を科学的な分析の対象として医学を発展させてきました。そのため、個性や精神状態などの数値化できないものは排除されました。しかし、1936年にカナダ人のハンス・セリエ博士によりストレス学説が発表されると、西洋医学においても精神的な要素を含んだストレスも重視されるようになりました。体の病気の発症や状態に、精神状態が関係することを次第に認めるようになり、「心身症」という病気が認められました。実際、ストレスが続くと血圧が上がったり感染症にかかりやすくなったり、アレルギーやガンなどの病気を引き起こすこともあります。西洋医学と東洋医学は、考え方は異なりますが、「心の健康が体の健康に寄与する」という点においては一致しているといえます。近年では、うつ病やパニック障害などの心の病を患う人が増加しています。軽症のうつ病や、肩こりや不眠、頭痛などの身体的症状が目立つうつ病なども増えています。さらには、日照時間が短くなり気温が低下する秋から冬にかけて不調となる、「季節性うつ病」も注目されています。うつ病の場合、不安感、焦燥感、イライラなどの精神的症状や、疲労や全身倦怠感などの肉体的症状が悪化すると自殺を引き起こしかねません。ストレス→血行不良→冷え性→うつ病、とドミノ倒しにならないためにも、うつ病のサインを見逃さないことが大切です。
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