体の使い方が下手な現代人

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。年をとれば、腰やひざが痛くなるのはしかたないと思っている人がほとんどでしょう。確かに、老化によって骨や関節、筋肉が衰えてくるのは事実です。しかし、それだけが理由ではありません。現代でこれほどまでに腰痛やひざの痛みで困っている人が増えた背景には、大きく2つの要因があると言えます。1つは、現代人全体の足腰が弱ってきたこと。現代では車や電車などの移動手段が整い、家の中でもリモコン1つで操作できる便利な家電製品に囲まれ、昔とは比べものにならないほど楽に生活できます。こうした生活を続けるうちに、体そのものが弱ってきたのです。もう1つの要因は、「体の使い方が下手」な人が増えたことです。同じ年齢の人でも、すこぶる元気で活動的な人がいる一方、ひざだの腰だのあちこち痛くて、動くことがひどくおっくうな人がいます。その差を生むのが「体の使い方」です。何らかの病気やケガ、事故などによって体を動かすことが不自由になったケースを除くと、たいていの場合は体の使い方に問題があります。立つ、歩く、座るといった基本の姿勢や動作に悪い癖がつき、本人にはまったく自覚がないままにそれが蓄積し、痛みや障害となって現れているのです。つまり、長年のツケが足腰にきたというわけです。ひざや腰が痛いのは、これまでの自分の生活習慣に原因があったのです。