血液が体を正常に働かせている

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。人の理想的な体温は35.5~37℃とされ、この体温だと免疫機能がよく働き、健康状態も良好です。体温が1℃上がると、免疫力は平均的に50~60%も活性化するといわれます。つまり、常に理想的な体温を保つことができれば、免疫力の高い状態を維持でき病気にかかりにくくなる、ということです。しかし逆に、体温が1℃下がると免疫力は約30%低下します。低体温になるとさまざまな病気にかかりやすくなります。わかりやすい例として、ガン細胞は35℃台で最も増殖します。これは、ガン細胞を壊す免疫の働きが鈍るためです。また、下半身が筋力不足に陥って体温が下がると、冷えから体を守るシステムが機能して、血管を収縮させて熱の分散を防ごうとするために血行が悪くなります。血行が悪くなるというのは、必要な栄養素が届かず、余分な老廃物が出ていかずに血液の流れが滞る状態のことです。血液には、栄養素や酸素を全身の細胞に送り、不要になった老廃物・不純物を体外に排泄する代謝という働きがあります。しかし、血行が悪くなると血液内の脂肪や糖分が十分に燃焼されずに残存し、高脂血症や高血糖(糖尿病)を招き、それから引き起こされる動脈硬化、心筋梗塞や脳梗塞などの血栓症にかかりやすくなってしまうという悪影響があるのです。