「胸焼け」は本当はどこが焼けてるのか

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。暴飲暴食が続くと、食後に胸が焼けるように感じることがあります。いわゆる「胸焼け」の症状です。胸焼けは食道で発生します。胃酸が食道に逆流することによって食道が炎症起こすのです。食道と胃の境にある「噴門」は普段は閉じていますが、食べ物が食道を通って胃に移行するとき、開く仕組みになっています。食べ物が胃の中に入ると噴門は再び閉じます。これにより、胃の中に入った食べ物が食道へ逆流するのを防ぐのです。しかし、早食いや大食いばかりしていると、噴門の働きが悪くなり、食べ物が逆流することがあります。このように、胃酸まみれの逆流物に粘膜を刺激されることで食道が炎症を起こし、燃えているような不快な感覚が生じるのです。胸焼けの発生は体質的な因果関係もあります。本来、食道と胃の接合部は狭く、胃酸は逆流させない仕組みになっています。接合部の位置に横隔膜があり、その部分がうまく押さえられていることも逆流しにくい仕組みを助けています。しかし、胃の一部が横隔膜より上にはみ出ている人は、横隔膜による押さえがきかないため胃酸が逆流しやすいのです。実は日本人の10%はこの体質の持ち主なのです。