お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。髪の毛1本は非常に細いものですが、健康な人の髪なら1本で50~100gのものを吊るすことが可能です。昔は、寺の鐘を吊るすのに髪の毛で作った毛綱を使用していましたが、これも髪の毛の強さを物語る一例です。人ひとりの毛髪の本数は約10万本といわれているので、単純計算して5~10tの重さに耐えられることになります。つまり、陸生哺乳類で最重量のゾウをも吊り下げられる強度を持っているというわけです。髪の毛同様、意外な強度を持つのがアゴです。私たちが食事をできるのは、アゴの力と歯の咀嚼力のおかげなのです。健康な歯と歯ぐきの持ち主がものを噛む最大値は、50~70㎏程度といわれています。アゴの筋肉は人体の中でも1,2を争う強さを持ち、鍛え方次第で非常に丈夫なアゴを作ることが可能です。1986年にアメリカのフロリダ大学歯学部が行なったアゴの噛む力を測定する実験では、442㎏という平均の6倍以上の記録が出ています。また、ハンガリーのアルパッド・ニックスさんは、17tの飛行機につないだロープを口にくわえ、アゴと歯の力だけで10m引っ張るというギネス記録を樹立しました。ただし、瞬間的に満身の力で奥歯を噛みしめると、衝撃で歯が砕けることもあるので注意です。
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