お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。涙の役割には、①角膜表面の潤いを保つ、②角膜の機能維持、③異物を洗い流す、④角膜に栄養素や酸素を供給する、⑤抗菌作用などがあります。涙をなめるとしょっぱいのはナトリウムなどの塩類が含まれているためですが、実はいつも同じ味というわけではありません。喜怒哀楽などの感情で流れる涙には、自律神経が関わっています。自律神経が興奮すると、涙腺が刺激されて涙が出ます。自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、双方は相反する作用を持っています。悔しい時や怒った時など感情が昂っているときに流れる涙は、心身を緊張させる交感神経が刺激されることによって分泌されます。涙の量は少なめですが、ナトリウムを多く含んでいるため塩辛いのです。一方、悲しい時や感動した時、嬉しい時に流れる涙は、心身をリラックスさせる副交感神経が刺激されることによって分泌されます。涙の量は多いですが、味は水っぽくて薄口です。また、副交感神経由来の涙には脳から分泌されるプロラクチンや副腎皮質刺激ホルモンなど、心身に緊張を強いたり、免疫系に影響する物質が含まれています。泣いた後気持ちがすっきりするのは、涙と一緒にこれらのストレス物質を体外に排出したためです。
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