お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。キスをするのも手をつなぐのも、表面分部の接触という意味では変わらないはずなのに、なぜ人は唇で触れ合いたがるのでしょうか?敏感さでいえば、神経や毛細血管の集中する指先に軍配が上がりますが、脳への刺激の伝わりやすさは皮膚の薄い唇のほうが優れています。つまり、唇は体の中で最も感じやすい部分なのです。人間がキスをしたいと思うのは、「原始反射」と関連があると考えられています。原始反射とは、遺伝子レベルで伝わる、生存していくための体の反応のことをいいます。たとえば、新生児の脇の下を支えて両足を床につけ、ちょっと前かがみさせると、歩き出すような足の動きをするといった行動がそれです。同様に、人間は生まれて最初におっぱいを吸わないと生きていけません。唇にものが当たると吸ってしまうのは、原始反射として持っている根幹的な行動なのです。母乳に始まり、食べ物を摂取するのにも口は重要な役割を果たします。そのため、口は原始的な欲求を満たす器官として脳に刷り込まれています。ちなみに、女性はキスをした0.3秒後には相手が自分に有用な遺伝情報を持っているかを判断するといわれ、その少し前に嗅覚で免疫系のチェックを済ませるといいます。
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