白目は眼の構造において強膜と呼ばれる部分です。結膜を通して眼球を丸く維持する役目を持っています。人間のように多くは露出していない状態がほとんどですが、哺乳類や鳥類など動物全般にこの強膜が備わっています。その中でも白目が一番露出しているのは人間です。野生動物であれば白目が見えると黒目が強調され、敵に自分の眼の位置を知らせてしまうリスクが発生します。しかし、人間の祖先は二足歩行によって知能が格段に発達し、リスクよりも白目の露出による新しいコミュニケーション能力を得ました。それは、音や身体の動きに頼らずに目線で合図を送ったり、目つきで他者に気持ちを知らせることができる人間独自の伝達方法なのです。
コメントをお書きください