お年寄りは大抵みんな朝が早いです。その理由は、起きている間の運動量が少ない、就寝時間が早い、レム睡眠が増えてノンレム睡眠が減る、眠気を促進するメラトニンの分泌量が減るなどがあります。ここで、メラトニンの影響に注目していきます。メラトニンは脳の松果体から分泌されるホルモンで、眠気を強める作用があります。メラトニンが分泌されると体温が低下してリラックスするため、自然と眠くなります。日没が近づくと分泌が始まり、日の出の頃に消失するため昼間はほとんど分泌されません。分泌量が最も増えるのは深夜2時頃で、その量は昼間の約1000倍にもなります。不眠症の高齢者が一定量の日光を浴びることでメラトニン分泌量が大幅に回復し、不眠も解消されることが判明しています。高齢者でなくても現在、不眠でお悩みの方は日光を浴びる量を増やすことで、不眠解消できる可能性もあるのです。
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