皮膚には温覚、冷覚、圧覚、痛覚、触覚の5つの感覚を感知する点状の受容器が存在します。皮膚の受容器は温度を感知していますが、35℃の気温だと暑く感じるのに、35℃の風呂の中だと冷たく感じます。これは、空気とお湯(水)の熱伝導率の違いによるのです。熱伝導率とは「熱の伝えやすさ」です。熱伝導率の低い空気に接していても皮膚の熱は奪われません。しかも、湿度が高ければ汗が乾いて気化熱が奪われることも少ないため、身体の熱はこもります。一方、熱伝導率の高い水だと多くの熱が皮膚から奪われるため冷たく感じるのです。
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