私達の皮膚には触覚、痛覚、圧覚などを感じる器官はありますが、「くすぐったい」の感覚器は存在しません。これは「かゆい」「気持ちいい」も同様で、3者は感覚の境界が曖昧です。くすぐったさを感じるメカニズムは未解明な部分が多いですが、耳周辺や首筋、脇の下、足裏などくすぐったさを強く感じる部分は自律神経が集中し、皮膚感覚が他に比べて敏感なのです。また、くすぐられると笑ってしまうのは心理的要因が大きいです。くすぐりは幼少期のスキンシップのひとつであり、「楽しい」「嬉しい」の気持ちが笑いにつながるといいます。他人にくすぐられるとムズムズするが、自分で触ると何ともない。この感覚の違いは「どの様な刺激が起こるのかを小脳が予測できるか否かの違い」と説明されています。
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